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2011年5月の1件の記事

2011年5月28日 (土)

佐藤卓「経済と文化を繋ぐデザイン」

佐藤卓講演会 読売新聞北陸50周年
「経済と文化を繋ぐデザイン」

タイトなスーツを着て登場した佐藤卓さん。ケイミョウな語り口はまるで落語家。終止笑いをとっていた。

三浦梅園「枯れ木に花咲くを驚くより、生木に花咲くを驚け」

当たり前にあるもの。1000年後あらゆるものは博物館ゆきだ!

東京芸大、電通という華々しい経歴を持つ佐藤卓は、ある日から絵を描く事をやめた。

デザインは自己表現の手段ではない。繋ぎ役、黒子に徹する。

XYLITOLガムのパッケージ、1)歯に悪いガム+2)デンタル(歯医者)=歯に良いガム

誰もが容易にイメージできる2つを組み合わせる、編集することで、新しい概念を世に馴染ませる。

(当時、許認可が下り、日本でもキシリトール製品を発売できるようになったばかり。)

経済は駆動する後輪
文化は前輪
それを繋ぐデザインという自転車を人がこいでゆく

「売る」ためのデザインではなく「所有される」ためのデザイン

日常生活に馴染むデザイン。CI華やかかりし80年代、(トリオ→KENWOOD神話)

大企業が、TVCMを打ち、イメージ戦略でものを売る時代は過ぎ去り、2010年代、旧ロゴに立ち返ったJAL。

ニッカウヰスキー・ピュアモルトのボトルデザイン

献血のビンと揶揄された地味すぎるボトル。

目立つとはどういうことか?を考える。騒がしい飲み会で目立つのは黙っている人。

いえいえ、私なんざ売れなくていいんですよお。っていう商品があっても面白い。

これは面白い!今閃きました!と子供のような佐藤卓。

始めから使い終わった後の事を考える。コルク栓を付け、水性糊のラベル。

空き瓶になっても、使用されるデザイン。

(高岡御旅屋の更科では、数十個のモロゾフの空き瓶でお冷やを出してくれる。)

クールミントガムのパッケージ、リデザイン。35年の歴史。残るものには意味があるし価値がある。

5羽のペンギン。先頭が社長で、2番目は管理職。

制約の中にしか無限の自由は無い!制約を自ら作る。

佐藤卓は短歌にハマってる。

人は自分で気づいたことは人に伝えたくなる。KIRINのキ、リ、ン然り。

月に項垂れるVER。元気、ポジティブだけじゃない、ハートに訴えかけるもの。

日本人の得意とするところ。小田和正。ファンじゃないけど。

明治おいしい牛乳。特許取得、加熱しない「ナチュラルテイスト製法」。

少し高い牛乳ではなく、適正価格の牛乳。

日本は言語大国。横組縦組。ノーベル平和賞受賞のマータイさんの「モッタイナイ」。

ことばが豊かということは文化が豊かということ。

21-21ウォーター展 傘を逆さにすると水を集める道具に。

H2O水分子104.5°のミッキー構造。蒸発せず、液体でいる奇跡。
固体化(氷結)すると比重が軽くなる唯一の物質。

1000万分の一の地球の模型だと、空気層は1mmになるそうだ。
バーチャルウォーター 牛丼一杯2000ℓ!

雨水利用の権威。雨水博士(Dr.Rainwater) 墨田区職員 村瀬誠さん。

(以下は脱線。HPより抜粋)

雨水はわずかしか地面に浸透せず下水道に流れ込むため、それが都市型洪水を引き起こしていた。

「雨は流さず、溜めればいい」。

墨田区の年間降雨量2000 万トンは、区民が1年間に使う水道水と同じ。

両国国技館に雨水タンクを設置 

墨田区では、500平方メートル以上の土地を開発する場合、雨水タンク設置が義務付けられた。路地尊など。

NPO「雨水市民の会」inバングラデシュ。天水「Sky Water」プロジェクト。

地域のNGOと連携して安価な雨水タンクを開発、マイクロクレジットを活用して、希望する家庭に300基ほど設置。

NHKにほんごであそぼ 難しすぎるというクレームがあるそうだが、
5歳の子に分かるような内容だと中味が無くなってしまう。
むしろ分からなくてもいい。幼い頃からことばを身体化させる。というのが佐藤卓の持論だ。

世の中まだまだ分からない事だらけ。だから面白い。
子供になぜ空は青いの?と聞かれてちゃんと答えられる大人は居ない。
大人は、分かったつもりで、受け流す術を憶える。ロボットはそれが出来ない。
子供はいつまでも疑問から逃れられない。
社会性を持つという事は、言語化することにより、分かったつもりで、受け流せるようになることである。

文字通り文化とは文書化すること。

本は後世に残る。茨城県ひたちなか市「ほしいも学校」。

食品?書籍?売り場の無いプロダクツ。拍手。

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